先生「過去完了形」
had ＋過去分詞ってどんな時に使うの？
過去に起こった「出来事」の
前後関係をはっきりとさせるために使うんだ。
- 過去のある時点の出来事は ⇒ 過去形
- その前に「既に起こっていた出来事」は ⇒ 過去完了形
「過去完了形で表現された出来事は」過去形の出来事より
「前」に起こっている事を意味しているよ。
難しそうだね。
うん！先ずは、
「下の図」で説明させてね。
OK, Let’s get started!
過去完了形の使い方！ネイティヴの視点から例文で解説します。
過去完了形を使うのは「過去に起こった出来事」の「順番」をはっきりさせる為です。
2つの過去形を並べるだけだと、
どちらが先に起こったことか分からないからです。
電車は出た、
駅に着いた、
これじゃどっちが先に起こったか分からないってことだね。
「先に起こった過去の出来事」を「過去完了形」
「その後に起こった過去の出来事」は「過去形」とすることで、
起こった事柄の順番がわかるよ！
The train had already left.（過去完了形）
電車はすでに出てしまっていた。
I arrived at the station.（過去形）
私は駅に到着した。
- leave-left-left（過去分詞）
- arrive-arrived（過去形）
When I arrived at the station, the train had already left.
私が駅に着いた時、電車は既に出てしまっていました。
※The train had already left when I arrived at the station.でもOK
それでは「過去に起こった2つの出来事」を
話す例文を見ていきましょう！
【過去完了形・例文】過去に起こった出来事の順番を示す
ex:1
- 1st event: 家族は夕飯を食べ終えていた⇒過去完了形
- 2nd event: 私は家に着いた⇒過去形
僕が家に着いた時、家族は夕飯を食べ終えていた。
My family had finished dinner when I got home.
ex:2
- 1st event: 怖い話を聞いてしまった⇒過去完了形
- 2nd event: 夜よく眠れなかった⇒過去形
怖い話を聞いてしまったので昨夜はよく眠れなかった。
I couldn’t sleep well last night because I‘d heard a scary story.
- 〇I couldn’t sleep well last night because I heard a scary story.
- ✖I couldn’t sleep well last night because I‘ve heard a scary story.
- becauseで理由を述べているので、過去形でもOKです。
- 過去形の話に「現在完了形」はＮＧです！（時制は現在だから）
ex:3
- 1st event: 英語を勉強したことがなかった⇒過去完了形
- 2nd event: 中学校に入学した⇒過去形
中学校に入るまで英語を勉強したことがありませんでした。
I had never studied English until I entered junior high school.
ex:4
- 1st event:サラは5つの国に行ったことがあった⇒過去完了形
- 2nd event:10歳だった⇒過去形
サラは10歳までに、すでに5つの国へ行っていました。
By the time Sarah was 10, she‘d already been to 5 countries.
by the time: ～までに/～する時までには
ex:５
- 1st event: 犬を10年飼っていた⇒過去完了形
- 2nd event: セキセイインコを飼った⇒過去形
セキセイインコを飼う前に10年間犬を飼っていました。
I‘d had a dog for 10years before I had a budgerigar.
※before, after, and then,など「時間の前後」がわかる場合は「過去形のみ」でも表現できる。
- I had a dog before I had a budgerigar.
- I had a budgerigar after I had a dog.
- I had a dog and then I had a budgerigar.
ex:6
- 1st event: サッカーを10年間していた⇒過去完了形
- 2nd event: 高校でサッカー部に入った⇒過去形
高校のサッカーチームに入った時、僕は10年間サッカーをしていました。
At the time I joined on the soccer team in high school,
I’d played soccer for 10years.
ex:７
- 1st event: 試験に合格した ⇒過去完了形
- 2nd event: 幸せに見えた⇒過去形
彼女は試験に合格したので幸せそうでした。
She looked happy because she had passed the exam.
ex:８
- 1st event:アイスクリームが溶けてしまった⇒過去完了形
- 2nd event:彼女の家に着いた⇒過去形
家に着いた頃に、アイスクリームは溶けてしまっていた。
The ice cream had melted when I got home.
過去完了形は「過去の過去」
苦手なら、時間の前後がわかるbefore, after, and, and then,
を使うといいよ！
家に着く前にアイスクリームが溶けてしまいました。
The ice cream melted before I got home.
beforeを使っても過去完了形は使えるよ！
（after, and then なども）
日本に来る前に家を売ってしまいました。
Before we came to Japan, we had sold our house.
※Before we come to Japan, we sold our house.でもOK！
過去完了形は過去に起こった「動作の前後」を
はっきりと示す為に使用するよ！
前後関係がはっきりしている時は
使わなくてもいいよ！
会話の時の例文
ex:1
ねえ聞いて、タケルが不機嫌だったよ、、
Listen, Takeru was in a bad mood.
in a bad mood:機嫌が悪い
知っている、彼は鈴木先生に怒られてしまってたから。
I know, because he‘d been scolded by Mr. Suzuki
ex:2
何で宿題手伝ってくれなかったの？
Why didn’t you help me with my homework?
あなたが断ったんだよ。
You had refused my help.
refuse (リフューズ)：断る
会話では会話の中に時差があるので、
過去完了形のみ「単独」で使うことが出来ます。
昨日は嫌な日だったよ。
It was a bad day yesterday.
そう、何で？
I see, but why?
公園で危うく犬に嚙まれるところだったよ。
I had almost bitten by a dog at the park.
その犬は突然やって来て、俺に飛びかかってきてさ。
The dog had suddenly came by and jumped at me.
次は文法を確認しておきましょう。
過去完了形の作り方
- S ＋ had＋過去分詞 (past participle)
- I’d/You’d/He’d/She’d/They’d/We’d/It’dと短縮される
I wouldの短縮でも同じようにI’d となるけど、
その後の動詞が「原形」になるから、違いは分かるよ！
過去完了形は過去形とセットで使われることが多いよ！
when, before, until, by the time,は頻出です。
疑問文
- had を文頭に出す。
- Had S..?
- Yes, I had. No, I hadn’t.
あなたが駅に着いた時、電車は既に出ていましたか？
Had the train already left when you arrived at the station?
否定文
- had not
- hadn’tと短縮される
- ＝’d not（口語ではあまり使われない）
僕が駅に着いた時、電車はまだ出ていませんでした。
The train hadn’t left yet when I arrived at the station.
現在完了形だけじゃない【already と yet】の違いと使い分け！
過去完了形の使い方どうでしたか？
「過去完了形の説明」はややこしくて難しいですね。
難しく考えなくてOKです！
過去完了形の文法ルール【まとめ】
過去完了形にする意味は
- 過去に起こった「出来事の前後関係」をはっきりとさせる
こと。
よって、
- 焦点の当たっている「過去の出来事」は「過去形」
- それよりも前に起こった出来事は「過去完了形」
- 前後関係が分かる場合は「過去形」でよい
簡単でしょ！
過去完了形はここまで！
過去完了進行形を使う練習をしてみよう！過去進行形との違いも解説。
次は過去完了形を使うその他の場面です。
その他・過去完了形を使う場面
ここから先は「過去完了形を使うことになる」英文法を
紹介していきます。
詳しく学習したい方へ過去記事のリンクを貼っておきます。
過去完了形を使う場面は
- 過去に起こった「出来事の前後関係」をはっきりとさせる
の他に以下の3パターンがあります。
- 過去に「誰かが言ったこと」を伝える時（間接話法）
- 仮定法過去完了（3rd conditional)
- I wish 仮定法
復習をかねて1つずつ確認していきましょう！
間接話法 [S said.. S ＋ had ＋ pp(過去完了形).. ]
間接話法とは「誰かが言った内容」を第三者に伝える時、
自分の視点で言い換える用法です。
過去の伝言を伝える時に「過去完了形」を使います。
過去形
昨日は疲れていました。
I was tired yesterday.
その後
しらちゃんが昨日は疲れていたと僕に言ってたよ。
Shirachan said (that) she had been tired yesterday.
※話法の時制 (過去の発言を伝える時）※1つ前の時制にシフトします。
私は宿題が終わりました。
I have finished my homework.
その後
サラが僕に宿題終わったって言ってたよ。
Sarah told me she had finished her homework.
| 直接話法 | 間接話法 |
| 現在完了形は | 過去完了形へ |
| 過去形は | 過去完了形へ（※注過去形でも可） |
| 過去進行形は | 過去完了進行形へ |
| 過去完了はは | 過去完了形へ（その前の時制はない） |
詳しい間接話法の解説はこちら↓
伝言の方法をマスターしよう！【直接話法から間接話法への書き換え】
仮定法過去完了: If ＋ S’＋ had pp, S ＋would ＋ have pp
仮定法過去完了では「過去完了形」を使います。
「もしあの時～だったら．．．だっただろうに」と
過去の事実と違う「想像」をいう時に使われます。
もしあなたが言ってくれたら引っ越しを手伝ってあげたのに。
If you had told me, I would have helped your moving.
仮定法過去完了: If ＋ S’＋ had pp ,S ＋would ＋ have pp
もし僕に聞いてくれたら英語を教えてあげたのに。
If you had asked me, I’d have taught you English.
仮定法過去完了: If ＋ S’＋ had pp ,S ＋would ＋ have pp
【条件 if の使い方】「もし～なら～なのに、」過去から未来の想像
I wish 仮定法 [ I wish I had ＋ pp（過去完了形）..]
I wish＋過去完了形 を使って「後悔」を話すことが出来ます。
I wish I had 過去分詞 (past participle）
「～だったらよかったのになぁ」と過去の出来事を後悔する表現です。
あなたのアドバイスに従っておけばよかった。
I wish I had taken your advice.
そんな馬鹿な事言わなきゃよかったな。
I wish I hadn’t said that stupid things.
【I wish】で作る仮定法！I wish I were a bird.
過去完了形の使い方【まとめ】
過去完了形を使う時は以下の時です。
- 過去に起こった「出来事の前後関係」をはっきりとさせる
- 過去に「誰かが言ったこと」を伝える時（間接話法）
- 仮定法過去完了（3rd conditional)
- I wish 仮定法
ex:1 文法・過去完了形
彼女は試験に合格したので幸せそうでした。
She looked happy because she had passed the exam.
ex:2 間接話法
サラが僕に宿題終わったって言ってたよ。。
Sarah told me she had finished her homework.
ex:3 仮定法過去完了
もし僕に聞いてくれたら英語を教えてあげたのに。
If you had asked me, I’d have taught you English.
I’d have ＝ I would have
ex:4 I wish 過去完了形
あなたのアドバイスに従っておけばよかった。
I wish I had taken your advice.
過去完了形の学習どうでしたか？
習うより慣れよなので、
たくさん声に出して発話してみて下さい！
過去完了進行形を使う練習をしてみよう！過去進行形との違いも解説。
学校でたくさん話してね。
それではまた。
See you.
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