「~する」という文章を「~される」という受け身の形にすることが、
受動態の学習ですね。
でも、
日常会話では、
「~が~した」という文章がほとんどです。
「じゃあいったいどんな時に受動態を使うんだろう?」
と気になりませんか?
今回はそんな疑問を解決して、
自然な場面で受動態を使えるようになることを目指しましょう!
中学生の為のブログ第55回目は
受動態の使い方!
でスタートです。
Let’s get started!
【受動態の使い方】時制~進行形・完了形までの受動態を例文で解説!
私は朝ご飯を食べました。
I ate breakfast.
eat-ate : 食べる-食べた
彼は昨日、英語を勉強しました。
He studied English yesterday.
これらの文章は「~が~する」という能動態です。
これらを受動態ににするとこうなります。
朝ご飯は私によって食べられました。
Breakfast was eaten by me.
eat- ate-eaten
英語は彼によって勉強されました。
English was studied by him.
ちょっと回りくどくて聞き手は混乱しますね。
ではなぜ、受動態にするのか?
どんな時に使うのかを見ていきましょう!
なぜ受動態にするの?理由
なぜ受動態にするのか?
1. 直接「誰が~した」を言い辛い、言いたくない時
ex:
明日の部活10時からだぞ!
了解!
※本当は9時に集合でした。
次の日
何で遅刻した!
その場にその友達がいたら、なかなか名指しで言えないですね。
そんな時に受動態が役立ちます。
部活は10時スタートって言われました。
I was told (that) the club activities would start at 10 o’clock.
tell-told-told
友達がその後先生に怒られるかはその後の会話次第ですが、、
情報を受けた自分を主語にすることで、
「誰が」を言わなくてもよくなりますね。
2.「誰が~したか」を知らない時、重要でない時
ex:
僕の家は2001年に建てられました。
My house was built in 2001.
build-built-built
※「誰が」建てたかは重要ではない、または知らないので受動態にします。
3. 「されたことの方が重要」な情報の時
ex:
昨日の夜、僕の自転車が盗まれました。
My bike was stolen last night.
steal-stole-stolen
※自分の自転車が盗まれことが重要。
自転車を盗まれたら一大事だよね。
受動態で使われやすい例文は、
また後ほど。
次は文法ルールだよ!
受動態の文法ルール
次は、受動態のルールを振り返ってみましょう!
能動態 ex:
サラがその絵を描きました。
Sarah painted the picture.
paint-painted: 描く- 描いた
※サラが動作を行った主語です。
受動態 ex:
その絵はサラによって描かれました。
The picture was painted by Sarah.
paint-painted-painted
- 1.目的語の the picture が主語になり、「~される」という受動態を作る
- 2.過去の文章なので、be動詞をwasにする
- 3.「~される」と言う意味を持つ過去分詞 [painted] を was に続ける
受動態の基本の形は、
主語+be動詞+過去分詞です。
by..は必要に応じて足して下さいね。
by..は絶対に必要ってわけじゃないんだね。
過去分詞とは?
過去分詞とは動詞の変化の3番目の単語の事を言います。
- eat – ate – eaten
- study – studied – studied
- tell – told – told
- build – built – built
- steal – stole – stolen
などがそうです。
「受動態」と「完了形」で使われます。
- 受動態:「~される」という意味
- 完了形:「~し終える」という意味
受動態なので、「~される」という意味になります!
分詞を詳しく知りたい方はこちら↓
【分詞って何?】をすっきりさせよう!現在分詞、 過去分詞の存在は?
受動態につかわれているbe動詞は?
受動態に使われているbe動詞は「第一助動詞」と呼ばれる
助動詞です。
主な役割は時制を表すことです。
ちょっと前のレッスンで習ったね。
気になる方は下のリンクから、確認してね。
え? be/do/have って助動詞なの?「第一助動詞」を解説します
時制の違う受動態を見ていくよ!
受動態の時制と例文
基本の文の受動態:be動詞+過去分詞
受動態
このカバンはフランスで作られました。
This bag was made in France.
make-made-made
※基本的に受動態は過去形で使われます。
この文章をbe動詞を時制に合わせて変化させてみよう!
受動態
このカバンはフランスで作られる。
This bag is made in France.
受動態
このカバンはフランスで作られるでしょう。
This bag will be made in France.
受動態
このカバンはフランスで作られることになっています。
This bag is going to be made in France.
be動詞が時制に合わせて変化するんだね。
過去分詞の made は「作られる」で時制が変化してもmadeのままだよ!
進行形の受動態:be動詞+being+過去分詞
の受動態
このカバンはフランスで作られています。
This bag is being made in France.
の受動態
このカバンはフランスで作られていました。
This bag was being made in France.
未来進行形は受動態ではあまり使われません!
進行形は、be being done.
って覚えちゃうといいね!
より詳しくはこちら↓
進行形の受動態を使ってみよう!【be動詞+being+過去分詞】
完了形の受動態 : have been + 過去分詞
の受動態
このカバンはフランスで作られました。
This bag has been made in France.
の受動態
このカバンはフランスで作られていました。
This bag had been made in France.
このカバンはフランスで作られているでしょう。
This bag will have been made in France.
完了形も、基本の形が [have been done] で、
主語や時制に合わせて変化させるんだね。
完了形の進行形は受動態にしないよ!
ナチュラルではないので、使おうとしなくていいですよ!
受動態が使われる場面の例文
受動態が使われる場面をもう少し確認してみましょう!
ex:1「誰が~する、した」などの直接的な言い方を避ける。
彼のパーティーに招待されてないんだ。
I’m not invited to his party.
※He を主語にして「彼が招待していない」というと彼を非難しているように聞こえますね。
宿題は月曜日までに提出されるべきだよ。
The homework should be submitted by Monday.
※Youを主語にして「あなたは宿題を提出すべき」よりも控えめになる。
ex:2 「誰が~したか」知らない、重要じゃない。
その本は明日までに送られてくるでしょう。
The book will be sent by tomorrow.
新しいレストランが家の近くに建てられています。
A new restaurant is being built near my house.
ex:3 「されたこと」の方が重要
僕のスマホが昨日壊れました。
My smartphone was broken yesterday.
※スマホはダメージを受けている側なので受動態
テレビは修理されました。
The TV has been repaired.
目的語のない文章は受動態にできない
目的語のない文章は受動態にならないよ!
どういうこと?
他動詞は目的語を取る動詞だけど、
自動詞は目的語を取らない動詞。
目的語がないと、受動態の主語がないからね。
ex:
学校に遅れて到着しました。
I arrived late for school.
arrive:到着するという自動詞、目的語を取りません。
目的語がないから「受動態になれる主語」がないんだね。
get +過去分詞
be動詞+過去分詞では、
getを代わりに使うことが出来ます。
getは「~になる」とその時ある状態からの変化を表します
その車は台風で損傷しました。
The car was damaged by the typhoon.
※過去に損傷されている状態。
車は被害を受けているので受動態
その車は台風で損傷を受けた。
The car got damaged by the typhoon.
※過去に台風によって損傷を受けたということ。
予期していなかった突然の出来事や変化に
“get” と覚えておいてくださいね。
感情の表現は受動態
「感情の表現」は受動態になっていることがありますね。
なぜなのか理由は以下の理由です。
ex: 感情表現
その本は 興奮させる 私を
The book excites me.
excite:「興奮させる」という意味を持つ
meを主語 I にすると、
I am excited by the book.
私は 状態です 興奮させられた その本によって
という受動態になります。
感情の受動態を詳しく知りたい方はこちら↓
感情の形容詞はなぜ受動態?形容詞ing / 形容詞edの正体は?
受動態の使い方【まとめ】
サラがその絵を描きました。
Sarah painted the picture.
その絵はサラによって描かれました。
The picture was painted by Sarah.
- 動作を受ける側を主語にする。
- 受動態の形は、主語+be動詞+過去分詞
- byは必要に応じて
- beは「主語、時制」に合わせて変化する
- 目的語のない文章は受動態にできない
どんな時に使う?
- 1. 直接「誰が~した」を言い辛い、言いたくない時
- 2.「誰が~したか」を知らない時、重要でない時
- 3. 「されたことの方が重要」な情報の時
彼のパーティーに招待されてないんだ。
I’m not invited to his party.
新しいレストランが家の近くに建てられています。
A new restaurant is being built near my house.
僕のスマホが昨日壊れました。
My smartphone was broken yesterday.
どうだったでしょうか?
受動態の作り方だけではなくて、
使うことが出来るになれそうでしょうか?
何度も復習しに来てくださいね。
それではまた。
See you.
受動態を進行形にしてみよう!【be動詞+being+過去分詞】
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