うちの子中学生になってスマホ持たせてから、ゲームばっかりで全く勉強しなくて、、定期テストの結果もいまいちだし、勉強させるにはどうしたら良いのかしら?このままだと将来が心配、、、
と思っている方に是非読んで欲しい本です。
【書評】人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書
この本の主張
- 人は9つのタイプに分けられる。
- 本書で子どものタイプを知れば子どもを伸ばすことが出来る。
- 実践すれば、子どもに奇跡が起こる。
どんな人が書いているのか説明するよ!
著者のプロフィール
- 坪井信貴さん 坪田塾 塾長
- 出版社 KADOKAWA
- 発売日 2016.9.9日
- 有名他著書 【ビリギャル】
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応義塾大学に合格した話はノンフィクション、サクセスストーリーで、有村架純さんがビリギャルさやかちゃんを演じてちょっとした話題になりました。
【人間は9タイプ】は坪内信貴さんの2作目です。
そんな簡単に奇跡なんて起こせるのかしら?
その気持ち凄くわかります。
坪内信貴さんがどんな人か深掘りしてみよう!
この本の著書坪内先生は学生の頃から長年、「心理学」を学んでいるそうです。
最初の序章で学んだ心理学の手法が詳しく書かれていました。
塾長という立場で、「どうしたら子ども達のやる気や能力を伸ばす事が出来るか」
学んだ心理学で実践し、長年研究した結果生まれた手法なんだそうです。
今まで1,300人の塾生達の成績を短期間で、
劇的に伸ばす事に成功して来たとの事です。
実際に私もこの本にお世話になっています。
家に置いておきたい1冊ですよ。
それでは本の内容を見て行きましょう!
9タイプ診断テスト
初めに90問の診断テストがついています。
テストを終了すると、あなたがどのタイプに属するのかが分かります。
9つのタイプ
- 完璧主義者タイプ
- 献身家タイプ
- 達成者タイプ
- 芸術家タイプ
- 研究科タイプ
- 堅実家タイプ
- 楽天家タイプ
- 統率者タイプ
- 調停者タイプ
があるそうです。
私は何となく「自分はこのタイプかな」
と思っていたタイプではなく、
全く自分が想像もしていなかったタイプでした。
でも、診断内容をみて納得!
自分のこともより良く分かるのでこの診断はお勧めです。
お子さんが自分で診断テストをやってくれるといいのですが、
かなり質問の内容が多いので、
機嫌のいい時を見計らって楽しんで実施してみてください。
診断を自らしてくれないとしても、分かりやすいおこさんであれはだいたい推測出来ます。
序章
「人間のタイプを知れば人は伸びる、奇跡が起こる」
事が説明されています。
たとえ兄弟姉妹であっても「同じ育て方」や「同じ勉強の仕方」
「同じやり方」でうまくいくはずがないことに気が付いた方が良いと、
著者は主張しています。
第一章タイプ別伸ばし方説明書①~⑨タイプ
タイプ別の接し方がとても詳しくかかれています。
伸ばし方説明書の項目を、一つ一つ見て行きましょう!
- 伸ばすと良いところ
- ○○タイプにはこう接しよう!
- 苦手な行動 周りが配慮すると良い点
- これをすると特に嫌われる
- 心がみだれ、未熟な面が出始めると、、
- 暗黒面(ダークサイド)が露骨になったあとの言動と心理
- ”やる気”にさせるには?
- ”わが子”だった場合の指導術
- 自分の心のモヤモヤを晴らしたい時は、、
- 実体験エピソード【生徒編】
- 相性が良いタイプ悪いタイプ(親と子)
私は9年間子ども英会話講師として、たくさんの子供達と接していました。
推測でのタイプ別になりますが、接し方、やる気の出し方など、
とても参考になりました。
坪田先生も仰っていますが、
1つの声掛けはある生徒には説得力がある内容でも、
ある生徒には響かない、逆効果になる事は普通にあるんです。
坪内先生の著書にある例を見てみましょう!
ex1.
慶応に受かったら、キラキラした友達がいっぱいできるし、アナウンサーにだってなれるかもね!
うわ、それはいいな!
がんばろう!
うさん臭い教師だなあ。
世の中、そんな甘くないし
ex2.
おまえは高2だけど、小4の教材からやり直すといいんだって!
へぇー、やる、やる!
それなら、簡単だし!
そんな低レベルな教材から?
バカにするな、絶対やらね!
1つの声掛けで、こんなに反応が真逆になるとは、
私達は分かっているつもりで、真逆の声掛けをしているのかも知れません。
でも、自分のお子さんがどのタイプか分かると、
「やる気を出させる声掛けや接し方に、注意する事が出来る」
と言うことなんです。
第二章 タイプ別わが子の伸びる勉強指導法
タイプ別学習指導のポイントが書かれています。
タイプ別にどのような切り口で学習させていくのが良いのかが分かります。
全タイプに効く、坪田式人材育成術
付録として書かれていた坪田先生の人材育成術にとても共感したので最後にお伝えさせて下さい。
「教育の目的は?」と聞かれて坪田先生が答えるのは以下の3点だそうです。
- 子どもが「自信をつける」こと
- 子どもの「居場所を作る」こと
- 子どもに「他者への敬意を抱かせる」こと
ポイントを要約します!
子どもが「自信をつける」こと
親や権威者からの要求に沿わないと怒られ、ダメと評価されて子ども達は「自信」をなくしている。
そうではなくて、一番身近な親や先生に「子ども達がいかに素晴らしいか」を
「これでもか!」というくらい伝えられる事で子ども達に自尊心が芽生え、
「自信を培っていく」のではないかと、、
子どもの「居場所を作る」こと
「自分のことを絶対的に肯定してしてくれる人がいる」
「保身をしなくても、ありのままの自分を受け入れてくれる人がいる」という感覚が
心の「居場所を作る」ことになると、。
子どもに「他者への敬意を抱かせる」
他者に敬意を払えないような子どもになってしまうと結果、敵をつくりやすくなる。
他者に敬意を払えるように子どもを育てるためには、
子どもに接する大人が子供に敬意を払えばよいと、。
個人の感想
子育てにとても役に立つ著書です。
教育関係におられる先生方にも是非読んで頂けたらと思います。
子供に限らず、「自分のことを理解してくれる人」に人は心を開きます。
子供のタイプを知っておくことは子育ての一助になるはずです。
人はとかく自分の価値観や物差しで人を測ろうとします。
「それがいかに正しくないのか」に気が付くことができました。
私がこの著書に出会った時、
我が家の子どもたちの子育ては、すでに終えかけていた時でした。
もっと早く出会えたらと思う1冊でした。
それではまた。
See you.
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