「子ども英会話講師をしていた時」の話です。
先生「長い単語には more を使う」って学校で習ったけど、
長いって「どこからが長いの?」
そうだね、
6文字以上で
「長い単語」と考えてOKだよ!
famous, interesting, important,
などの6文字以上の単語は
moreを付けてね。
※実際「長い単語の基準」は音節の数によります。(後ほど詳しく説明)
間違った例です
✖ I am more pretty than my twin sister.
私は双子の妹より可愛いです。
〇 pretty-prettier( 6文字ですが、正しくは prettier )
間違った例です
✖ I am more strong than Sho.
僕は翔より強いです。
〇 strong-stronger( 6文字ですが、正しくはstoronger )
えっと、
皆ごめんね。
実際は「 単語の音節(母音の数)」で決まるんだよね。
その後、
比較級が-er になるのか、more になるのかを、
「時間を割いて説明することになった」ということがありました。
(※たいてい「6文字以上は more 」で何とかなります、、)
なんで最初から
そうやって教えてくれないの?
このように言われて「反省」しました。
中学生だから、
「難しい説明は分からないだろうな」と思っていた自分を反省したのでした。
ということで、
中学生に届けます!
中学生の為の英語ブログ第76回目は、
「比較級、-er, more の判断基準」でスタートです。
Let’s get started!
【比較級・音節】長い単語に more⁈「長いの基準は何?」を解説!
音節って何?
例えば、
「重要な」という意味の
[ important ]
この単語は im・por・tant
と3つの音のかたまりが合わさって1つの単語を作っているよ。
このかたまりが音節です。
「1つの節」に 1つの母音の音
( a, e, i, o, u ) が入っているよ。
im・por・tant
は3音節の単語
※辞書を引くとこのように表示されていますので確認してください
「有名な」という意味の
[ famous ]
この単語は fa・mous
単語を見ると famousと3つの母音があるけど、
「発音した時の母音の音」の数で分けられています。
fa・mous
は2音節の単語
「背が高い」という意味の[ tall ]
この単語は tall で1音節です。
以下に決まりを説明します!
- 比較級-erを付ける単語は1音節の単語
- 比較級 more を付ける単語は3音節以上の単語
- 2音節の単語は-er, moreのケースがある
これらをふまえて比較級の作り方を見ていきましょう!
比較級には「形容詞の比較級」と「副詞の比較級」があります。
この違いもしっかり解説していきますよ!
比較級の作り方(形容詞)
先ずは形容詞から!
比較級の形は「形容詞の単語」に「いくつの音節があるか」
によってきまります。
※形容詞とは「どんな名詞なのか」を説明している語です。
ex: a tall boy. (tall・ 形容詞)(boy・名詞)背の高い男の子
1音節の形容詞 erを付ける
1音節の形容詞 | er を付ける | tall small young old smart | taller smaller younger older smarter |
My sister is three years younger than me.
私の妹は私より3歳年下です(若いです)。
than:~よりも(前置詞)
※younger than I.でも可(younger than I am.の am が省略されている)
※この用法のthanは接続詞(文と文を繋ぐ役目)
big はbigger,
hot はhotter
子音+短母音+子音は最後の文字を重ねるよ。
この2つの単語を覚えておけば大丈夫だよ!
※高校生はthin-thinner, fat-fatterも
1音節の e で終わる形容詞 r を付ける
1音節の e で終わる 形容詞 | r を付ける | nice large wise | nicer larger wiser |
Elephants are larger than lions.
象はライオンより大きい
2音節で y で終わる形容詞 y を i に変えて er を付ける
2音節の yで終わる 形容詞 | yを i に変えて er を付ける | pret・ty tast・y hap・py | prettier tastier happier |
- health・y ⇒healthier / more healthy
- friend・ly ⇒friendlier / more friendly
- lone・ly ⇒lonelier / more lonely
※これらはmore(less)で使われるケースもある。(両方OK)
どっち使えばいいのか分からなくなるね。
文法のルールでは2音節の y で終わる形容詞は
ierが正解!
でも言語は時代とともに変わっていくものだよ。
more friendly のように使っていても
間違いではないんだ。
柔軟にね!
You look happier than usual.
いつもより幸せにそうに見えるよ。
最上級を作る時の音節の考えは同じだよ。
the+形容詞est の形になるよ!
※the happiest
ほとんどの2音節の形容詞は前に more (less) を付ける
ほとんどの 2音節の 形容詞 | 形容詞の 前に more | care・ful hon・nest self・ish | more careful more honest more selfish |
※-er, -ow, -le, で終わる形容詞は-er/moreどちらのケースもあります。
(narrow, clever, simple, etc..) 高校で習います。
You should be more careful.
あなたはもっと注意すべきです。
3音節以上の形容詞は前に more (less) を付ける
3音節以上の形容詞
形容詞の 前に more | dif・f i・cult pop・u・lar in・ter・est・ing | more difficult more popular more interesting |
Which is more popular, tennis or basketball?
テニスとバスケットボール、どちらが人気ですか?
Basketball is.
バスケットボールです。
最上級を作る時の音節の考えは同じだよ。
the + most + 形容詞 の形になるよ!
※the most popular
次は副詞の比較級を確認してみましょう!
比較級の作り方(副詞)
先ずは「副詞の役割」を説明します!
副詞とは?
- 副詞は「動作」や「様子」を説明する語(いつ、どこ、どの様に、など。)
- 動詞、形容詞、副詞を修飾
副詞の用法を確認してみましょう!
He runs fast.
彼は早く走ります。
fastが副詞で「どの様に走る(動詞)のか」を
説明しています。
He is really tall.
彼は本当に背が高いです。
reallyが副詞でtall(形容詞)を強調しています。
※reallyの比較級はない
I can see the mountain very clearly.
あの山をとてもはっきりと見ることができます。
veryは副詞でcrealy(副詞)を強調しています。
※veryの比較級はない
point!
副詞を比較級で使う時は、
「動作がどうなのか」を説明することになるんだって。
だから、一般動詞を説明することが多いよ!
ex:
He runs faster than me.
彼は私より早く走ります。
※副詞・faster(早く)は、run (一般動詞)を修飾
比較級の作り方は
形容詞と同じです。
-ly で終わる副詞は前に more (less) を付ける
すごく大事
形容詞に –ly を付けると副詞になるのは知ってるよね。
[ slow・遅い(形容詞)slowly・ゆっくりと(副詞)]
–lyで終わる副詞は more を付けるよ!
難しいな、覚えられないよ!
形容詞に lyを付けて副詞にしたから、
それ以上、後ろに語を付けたくないんだ。
だから、前に more (less) を付けるよ!
語尾が –ly の副詞 | 副詞の前に moreを付ける | slowly quickly carefully | more slowly more quickly more carefully |
Turtles walk more slowly than rabbits.
亀はうさぎよりゆっくり歩きます。
【例外】 early 形容詞・副詞⇒ earlier (earliest)
- ear・ly(早い)形容詞
- ear・ly(早く)副詞
副詞の earlyは -ly で終わりますが、
形容詞同様 earlierです。
【例外】なので覚えておいてください。
※副詞earlyはearという単語にlyを付けて副詞になった単語ではない。
比較級・不規則変化
不規則に変化する比較級は形容詞だけではなく、
副詞もあります。
最上級も一緒に確認しておきましょう!
原級 | 比較級 | 最上級 |
good・良い(形容詞) well・上手に(副詞) | better | best |
bad・悪い(形容詞) badly・ひどく(副詞) | worse | worst |
many・多数の(形容詞) much・とても(副詞) | more | most |
little・少量の(形容詞) little・少し(副詞) | less | least |
Lisa plays the piano well.
リサはピアノを上手に弾きます。
I play the piano better than my sister.
私は妹より上手にピアノを弾きます。
well–better–best
I feel good this morning.
今朝は気分がいいです。
I feel better than before.
さっきより調子がいいです。
good–better–best
副詞に慣れてね。
比較級の副詞は動作を説明しているよ!
(より上手に弾く)
比較級、長い単語の判断基準【まとめ】
<形容詞の比較級>
- 比較級-erを付ける単語は1音節の単語
- 比較級 more を付ける単語は3音節以上の単語
- 2音節の単語は-er, moreのケースがある
2音節、yで終わる形容詞はyを i に変えて
erを付ける。
※2音節は-er, .moreのどちらも正しいケースが多いです。
辞書を上手に活用しましょう!
<比較級の副詞>
- 形容詞・比較級の作り方と同じ
- 語尾が-ly の副詞は前に more を付ける
- early(副詞)は例外・earlier (earliest・最上級)
<形容詞・副詞 比較級の不規則変化>
- good-better-best
- well-better- best
- bad-worse-worst
- badly-worse-worst
- many-more-most
- much-more-most
- little-less-least
「長い単語」とは音節の数が2音節(発話する時の母音の数)
以上という事でした。
知っていることって大事ですよね。
それではまた。
学校でたくさん話してくださいね。
See you.
コメント