「彼は来る」と言ってたよ。
✖ He said that he will come.
これは、英語学習者に多い間違いです。
何が間違いなの?
「彼は来る」というのは未来だし、
彼が言ったのは過去でしょ?
〇 He said that he would come.
「 彼が言った」のは過去だから「過去から見た未来」も過去形[would]にするよ。
彼は「これから来る」んだから、
まだ過去になってないよ!変なの、、
これが「時制の一致」という英語の決まりなんだ。
He said のように主節が「過去形」の時
that 以降の従属節の「時制を一致」させる必要があるんだ。
※従属節とはthat 以下の文章
主節(過去形)と従属節に時間のずれがある時は、
「時制をずらす」必要があるよ。
ルールなら覚えて慣れるしかないね、、
詳しく教えて。
OK, 時制の一致勉強するよ!
中学生の為のブログ第69回目は、
時制の一致でスタートです。
Let’s get started!
「時制の一致」とは?方法から例外まで会話文で解説!
「時制の一致」が起こるのは主節が過去形のときです。
先ずは、下の例文を見てください。
彼女疲れてるんだと思うよ。
I think (that) she is tired.
主節が過去形
彼女は疲れているんだと思ってたよ。
I thought (that) she was tired.
主節が過去形になると、節の「動詞の時制」が変化します。
ルールから確認しましょう。
時制の一致(that以下の文章の動詞の時制を一致させる)
- 「現在形」は「過去形」になる
- 「過去形 ・現在完了形・過去完了形」はすべて「過去完了形」になる。
- 「未来形・未来完了形・※法助動詞」は「助動詞が過去形」になる。
※法助動詞とはwill, shall, may, can..の助動詞のこと
時制の一致をしなくても良い場合
- 不変の真理・ことわざ
- 現在の事実・習慣
- 歴史上の事実
- 仮定法を用いる時
これらを例文で確認していきましょう!
時制の一致(従属節の動詞の時制)を確認しよう!
サラが今日、元気ないように見えるんだけど。
Sarah looks down today.
look down:元気がないように見える
彼女疲れてるんだと思うよ。
I think (that) she is tired.
主節が過去形の時、節の動詞は「現在形⇒過去形へ」
主節の think が過去形 (thought) になると「時制の一致」が起こります。
例文で確認しましょう。
サラは落ち込んでいるんだよ!
Sarah is depressed.
depressed: 元気のない
彼女は疲れているんだと思ってたよ。
I thought (that) she was tired.
※think が thought (過去形)になったので isが wasになる。
主節が過去形の時、節の動詞「過去形⇒過去完了形へ」
- 主節と従属節に「時間のずれ」がある
- 節が過去形の場合
何でサラは落ち込んでるの?
Why is Sarah depressed?
知らないけど、ため息ついてたから。
I don’t know, but she took a deep sigh.
take a sigh:ため息をつく
その後
サラ!
「ため息ついてた」って聞いたよ。
どうしたの?
Hi, Sarah.
I heard you had taken a deep sigh.
※「サラがため息をついていた」のは聞いたheard(過去形)より前、
よって節の時制は過去完了形 had taken
主節が過去形の時、節の動詞「現在完了形⇒過去完了形へ」
- 主節と従属節に時間のずれがある
- 節が現在完了形の場合
テストで悪い点数を取ってしまって、、、
I got a bad score on the test.
get a bad score on the test: 試験で悪い点を取る
その後
「テストで悪い点数を取った」って彼女言ってたよ。
She said (that) she had got a bad score on the test.
※サラが言ったその前に悪い点数を取っている(過去完了形・大過去)
これによって「時制の前後」をはっきりさせます。
彼女は最近たくさん勉強していると思うよ。
I think (that) she has been studying a lot lately.
has been studying (現在完了進行形)
サラは最近、漫画をたくさん読んでるんだよ。
Sarah’s been reading a lot of comics lately.
たくさん勉強していたんだと思っていたよ。(テスト前に)
I thought (that) she had been studying a lot (before the test).
※「現在完了進行形」は「過去完了形進行形」にシフトします。
主節が過去形の時、節の動詞「過去完了形⇒過去完了形のまま」
主節と従属節に時間のずれがあっても、
節に「過去完了形」が使われている場合、「過去完了形は過去完了形のまま」です。
過去完了形よりも、過去の時制がない為です。
テスト前にずっとマンガ読んでたからね、
I had been reading comic books all the time before the test.
had been 動詞ing (過去完了進行形):過去のある時点まで継続していた動作
次は頑張るよ。
I‘ll do my best on the next test.
テスト前にずっとマンガ読んでたからって彼女は言ってます。
She says she had been reading comic books all the time before the test.
※had been reading:過去のある期間継続して読んでいた。
テスト前にずっとマンガ読んでたからって彼女は言ってたよ。
She said she had been reading comic books before the test.
※主節が過去形(said)になっても、時制は「過去完了形(進行形)」のまま。
時制の一致(that以下の文章の動詞の時制を一致させる)
- 「現在形」は「過去形」になる
- 「過去形 ・現在完了形・過去完了形」はすべて「過去完了形」になる。
これらを確認してきました。
主節が「過去形」になったら、
それに合わせて従属節の時制が変化しましたね。
従属節の時制 | ⇒前の時制へ |
現在形 | 過去形 |
現在完了形 | 過去完了形 |
過去形 | 過去完了形(※注過去形でも可) |
過去進行形 | 過去完了進行形 |
過去完了形 | 過去完了形(その前の時制はない) |
※注 過去形は過去形でも良いとされています。
ex:
サラ!
「ため息ついてた」って聞いたよ。
どうしたの?
Hi, Sarah.
I heard you had taken a deep sigh.
※(〇)I heard you took a deep sigh.
次は、、
次は頑張るよ。
I‘ll do my best on the next test.
- 「未来形・未来完了形・※法助動詞」は「助動詞が過去形」になる。
を確認していきましょう!
未来形・未来完了形・法助動詞は、助動詞が過去形になる
「過去に未来の話」をしていた場合、未来を表す助動詞が過去形になります。
例文で確認しましょう。
節の未来形will ⇒wouldへ
次は頑張るよ。
I‘ll do my best on the next test.
※I’ll : I will の短縮形
彼女は次のテストで頑張るって言ってたよ
She said (that) she would do her best on the next test.
※willがwouldになる
未来完了形 will have done ⇒ would have doneへ
彼女は新しい問題集を買ったんだよ。
彼女は次のテストまでに、それを終えていると思いました。
I thought she would have finished it by the next test.
※I think she will have finished it by the next test.
(未来完了形のwillがwouldになる)
助動詞 ⇒助動詞の過去形に
彼女は次のテストでいい点数を取ると信じているよ。
I believe (that) she can get a good score on the next test.
次のテストの後
テストで満点取ったよ!
I got a perfect score on the test.
僕はあなたが次のテストでいい点数を取ると信じていたよ。
I believed (that) you could get a good score on the next test.
※canがcouldになる
現在から見た未来 | 過去から見た未来 |
will | would |
can | could |
may(推量・~かもしれない) (許可・~してもよい) | might could |
must(義務・~しなければならない) (確信・~に違いない) | had to must |
could(もともと過去形なので変化なし) | could |
should | should |
would | would |
might | might |
その他助動詞の変化を確認してみてください。
時制の一致をしなくても良い場合
「時の流れに関係のない」事柄や「時制の前後がはっきりしている事柄」は
主節が過去形であっても時制の一致を行いません。
次は、時制の一致をする必要のないパターンを見てみましょう。
- 不変の真理・ことわざ
- 現在の事実・習慣
- 歴史上の事実
- 仮定法を用いる時
不変の真理・ことわざ
冷たい水は熱い水よりも、重いと習った。
We learned that cold water is heavier than hot water.
※習ったと過去形でも不変の真理は現在形のまま。
僕の前の英語の先生はよく光陰矢の如しと言っていました。
My former English teacher often said that time flies.
Time flies. : 光陰矢の如し
現在の習慣・事実
彼は週2回英会話教室に通っていると言っていました。
He said that he goes to English conversation class twice a week.
僕は彼が先生だって知りませんでした。
I didn’t know that he is a teacher.
歴史上の事実
私たちはコロンブスが1492年に新大陸を発見したと習いました。
We learned that Columbus discovered the New Continent in 1492.
※習ったよりも前に発見されているが、
歴史上の事実は「いつ」がはっきりしているので常に過去形。
仮定法を用いる時
もし私に姉(妹)がいたら、とても幸せだなと思いました。
I thought that if I had a sister, I would be very happy.
※If I had a sister,(もし私に姉/妹がいたら、)仮定法過去:現実ではない現在の仮定
仮定法は現実と区別するためにもともと過去の形をとる。
その為時制の一致は行わない。(時制が複雑になりすぎる)
時制の一致【まとめ】
「時制の一致」を学んでみました。
どうだったでしょうか?
時制の一致が起こる場合
- 「主節が過去形」になるとそれに合わせて「従属節の動詞」の時制が変わる
- 現在形 ⇒ 過去形へ
- 過去形・現在完了形・過去完了形 ⇒ 過去完了形へ
- 未来形・未来完了形・法助動詞 ⇒ 助動詞が過去形になる
時制の一致が起こらない場合
- 不変の真理・ことわざ
- 現在の事実・習慣
- 歴史上の事実
- 仮定法を用いる時
I thought it would be difficult.
難しくなるだろうなって思ったよ。
I thought that practice makes perfect.
「習うより慣れよ」と思ったよ。
practice makes perfect: 習うより慣れよ
繰り返し復習してみてくださいね。
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それではまた。
See you.
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