双子を育てていると、大変な、デメリットに目がいきがちですが、
ある程度育った二人を見ていると、「双子っていいな。」と思うことが沢山あります。
親にしてみれば、いつまで経っても大変な気もしますが、本人達の意見も参考にしつつ、
双子のメリット デメリットを各6選、紹介してみようと思います。
まずは、デメリットから。
双子のメリット デメリット【デメリット6選】
「デメリット6選」からお伝えします。
育児が大変
双子育児の大変さは想像以上でした。
本来楽天的な私は、「何とかなるでしょ。」位に思っていましたし、中学、高校と、強豪テニス部に所属していましたので、
多少の困難や重労働に対する免疫がついていました。が、
特に最初の数か月、寝不足と疲労と、忙しさで記憶がほとんどないくらいです。
とにかく大変でした。
双子育児、何が大変?その乗り越えかた4選を記事にしていますので、
参照してください。
二人が同時に病気になる
双子は昼夜一緒にいますので、病気になる時はたいてい一緒、または同時期です。
三歳くらいまでは体力がないので、疲れると体調を崩してしまいがちです。
特に集団生活を始めたばかりの頃は、次から次へと風邪や子供特有の感染症にかかります。
予防接種を受けていてもかかることがありました。
二人が立て続けに病気になるのはまだいい方で、二人同時に40度を超える高熱を出した時は、
夜中に救急病院に連れて行き、その後も病気の二人を同時に世話をし続け、
精神的にも、肉体的にも、へとへとになりました。
また、一人の子が高熱で痙攣をおこし救急車を呼んだ時もあり、「もう一人をどうしよう」と判断に迷うこともありました。
たまたま救急車に驚いた近所の方が駆けつけてくれてもう1人を自宅で預かってくれたため一人の子に全力投球でき非常に助かりました。
普段から近所の方の付き合いや、ママ友との交流は大事にしてください。
子供が小さいうちは、よりコミュニケーションを取っておくことをお勧めします。
一歳後に職場復帰をすることを予定している方は、病児保育や、病後保育、病気の子供を預かってくれる施設、ベビーシッターをできる限り調べておかなければ、月の半分を休まなければならないような事例が、双子の場合必ずでてきます。
例えば水疱瘡などの感染症は一週間は登園禁止です。
また厄介なことに、潜伏期間が長くて三週間もあり常に片方に冷や冷やしていました。
小さい子供に病気はつきものですが、仕事をもつ母親は常に心配のたねになります。
対策をしっかり考える必要があります。
私は出産後職場を退職しましたが、双子を年少で幼稚園に入園させた直後仕事を再開しました。
が、
2人の相次ぐ病気で意気消沈。
水疱瘡の発症でこれ以上迷惑はかけられないと退職をせざるを得ませんでした。
仕事復帰を考えている方は、子供達が年長になるくらいになるまで控えた方が精神的にも良いと思います。
兄弟でも同じかと思うかもしれませんが、双子は同時期、同じ環境で一緒に過ごしているので、お互いの感染予防が難しいです。
特に小さい頃は1人が病気になると、たいていもう1人が病気になっていました。
喧嘩の頻度が多い
双子は常にライバル意識を持っています。
小さい頃からおもちゃの取り合いをしていました。
相手の子がもっているものが欲しくて取り上げる、取り返すが続いていました。
物であれば、二つ用意して解決しますが、遊びの中での順番やルールを守らない。
貸したものを返さないなどで、口喧嘩から殴り合いの喧嘩がおこります。
歳が離れていれば上の子に言い聞かせて我慢させることも出来ますが、双子にこの手は通用しません。
仲裁に入るにしても、親の言動に不公平があるとそれも許しません。
小学三、四年の頃が特に酷く、手加減のない喧嘩で怪我をするのではと思ったほどです。
常に一緒にいるので、相手が何を言われると傷つくのか、何を気にしているのか知り尽くしているので、喧嘩が酷くなるのでしょう。
人は自分が認めている欠点を指摘されると、腹を立てるわけですから。
さすがに中学生にもなれば、女の子ですので殴り合いの喧嘩はなくなりましたが、
大人になるまで些細な事での口喧嘩は続いていました。
常に自分以外の自分にそっくりな他者を、自分と比較しているのだと思います。
親は常に平等でないと片方を酷く傷つける事になり、後々子供の性格育成に影響を及ぼすので注意を払う必要があります。
あまりにも酷いときは一喝して喧嘩をやめさせましたが、それ以外は知らんぷりをしていました。
そのうち何もなかったかのように仲良く遊び始めます。
本来はとっても仲良しなので心配は要りません。
アイデンティティーが育ちにくい
双子はとっても仲良しです。
喧嘩もしますが、幼い時は何をするにも一緒でしょう。
小学校に入学すると大抵クラスは別々になりますが、それまでは常に一緒にいることになるでしょう。
ですから、自分と他者、というよりも、自分達と他者、と分けがちになっていました。
それでも幼稚園に行くようになると仲の良いお友達は出来ますが、
自分達とお友達という形を崩そうとはしませんでした。
同性だったことも原因でしょう。
園の中でも大抵隣りに座っていましたし、周りからも二人で一人のように扱われる事が多かったので、
自分個人としてのアイデンティティーが育つのが遅かったとおもいます。
小学校に入ってクラスが分かれてからは、自然に距離が出来るので自分としての個人を強く認識するようになっていったようです。
私は親として、一人一人の個性を大事にして一人一人を個人として扱ってきたつもりです。
双子の服も個別に好きな服を選ばせていたので、双子コーデは三歳で終了していました。
それでもなお、相手に依存する関係は単児より大きくなるのだとおもいます。
我が家では、中学生から別々の学校に入学しました。
初めは大変な時期もありましたが、個性をどんどん伸ばしていきました。
どう育って欲しいかは親の考えで違いますが、双子を個人として育てるには工夫が必要になると考えています。
常に比較される
「双子のデメリットって何」?
と聞くと、口を揃えて
「比較されること」と言います。
兄弟姉妹でも比較はあると思いますが、双子の場合常に相手を意識しており、
自分達が誰よりもいちばん、自分と相手を比較しています。
そして、誰よりも自分達が優劣に敏感なのです。
だからこそ、人に比較されることをとても嫌います。
また、双子の場合、同じ環境、同じ時期に育っているので容易に比較されやすく、また優劣もつけやすい環境にあります。
比較される相手が最大のライバルなわけですから、嫌な気持ちになるのは当然です。
でも、周りの人は容赦なく双子を比べたがります。
我が家では、中学から別々の学校に入学し六年間違う環境で学生生活を送りました。
その間はお互いをそれ程比較する事もなく、友達からも比較されることもなく有意義だったようです。
これは、たまたま中学受験で同じ学校に入れなかったから、別々の学校に行くことになったわけですが、それによって、双子の相手と比較されることからは自由になったようです。
親にとったら同じステージに並べたい一心で比較を利用してしまいがちですが、本人達にとったらとても嫌なことらしいので、気を付けないといけないデリケートな問題であったりします。
経済的に大変
双子を授かるのは、予想外だったでしょう。
そのような場合経済的な負担は大きく感じるはずです。
ベビーカーから、ベッド、ゆりかご椅子、衣類などなど何でも二倍必要ですし、
場合によっては、車に双子用ベビーカーやその他沢山のものを乗せて運ぶために、車を買い替えなくてはならないかもしれません。
また、育児を楽にする必需品など、家事育児を少しでも楽にするためのアイテムも揃えたくなるはずです。
私も実際そうでしたが、職場復帰をあきらめざるを得なくなることもあり収入が減っていまうことも考えられます。
双子が成長する段階では、いつでも一度に二人分が続きます。
習い事の費用、教材、入園から大学まで、ずっと一度に出費がかさなります。
歳が離れている兄弟姉妹であれば、お下がりを使えますが、いつでも新しく2つ必要になりますので経済的に大変です。
入園から大学卒業まで一人の子供にかかる費用は、私立や公立、国立の進路によても変わりますが、
一人1000万円から2500万円かかるといわれています。
進路に応じておおよその教育資金平均額は早めに把握して、母親の社会復帰を考えなくてはならないかもしれません。
一度に二倍が当たり前な双子の場合経済的な負担は大きいといえるでしょう。
双子だからといって同じ服を着せなくてもお下がりがあるなら、積極的に使用した方がいいと思います。
双方が間違えられないメリットもあります。
なかなか難しいですが、聞き分けが良くなってきたのであれば、一つの物を分け合って使うことも思いやりが育ちます。
以上、双子のデメリットを6選あげてみました。
ではつぎはメリットについてお伝えしたいとおもいます。
双子のメリット デメリット【メリット6選】
次は「メリット6選」です!
いつでも遊び相手がいる。
双子は特に小さいうちは一緒にいます。
お腹の中からお互いを認識しているでしょうし、生まれてからも常に隣りにいます。
生後半年も過ぎると、二人で喃語でのやり取りを始めます。
これが、可愛いのです。
一歳にもなれば、積み木などの玩具で一緒に遊び始めます。
幼稚園に入る前からお友達がいるような環境なので、遊び相手に困りません。
二人で遊んでくれるので、親としてはどんどん育児が楽にもなります。
幼稚園に入園してお友達と遊ぶ機会も増えましたが、正直二人で遊んでくれていた方が楽だなと思ったくらい、遊び相手に困りませんでした。
育児が一度に済む
双子を連れていると、度々
「大変だけど一度に済むから、良かったわね。」
と声をかけられて、
「一度に済むメリットまだわかりません、、」と思っていましたが、非常に大変な時期を乗り越えたら、分かったメリットとなります。
出産から入園、そして巣立ちまでの育児期間は、二人の子供を一人ずつ授かり育てるよりも早く済みます。
同じ学校に通っているのであれば、入園式、そこから始まる子供の行事(例えば運動会など)から卒業式まで全て一度にすみます。
これは、非常に大きいメリットでした。
準備には二倍かかりますが、それこそ「一度に済んで良かった」を受け入れることができます。
「双子と年子どっちが大変?」
と良く話題になり、年子に軍配が上がっている意見をよく拝見していました。
どこか否定している自分がいましたが、「子供の行事が一度に済む」 これに関しては、断然双子の方が楽かもしれません。
生活パターンは双子の場合ほぼ一緒でしょうし、幼稚園も二人いっぺんに預けたら一息つけますから。
そして、二人の子供を育てる期間は、最短です。
そして、気がつけば周りで先にお母さんになった友達よりも先に、子育てを終えていました。
絶対的な味方がいるという安心感
「双子の最大のメリットって何?」
双子で良かったって思うことってどんな事?と聞いてみました。
これは私も初めて聞いた質問でしたが、驚いたことに二人とも同じ答えでした。
何があっても、「絶対に味方になってくれる人がいる」という安心感があるようでした。
親には相談できないような悩みも二人で共有しているでしょうし、解決する為に時間を割いて協力している姿も良く見ていました。
一番信頼できて、助け合える相手になっているようです。
まだ、子供たちが小さい頃ベビーカーに乗せて散歩に行く途中、二十歳くらいの女の子が立ち止まって話しかけてきてくれたことがあります。
いつもは、おば様達が常連だったので少し戸惑ったのですが、
「私も双子なんです。」
ということで、「そうなんですね。」
としばらく話をしてみました。
今でも忘れられないのは、
「仲が良すぎて、友達要らないって思っちゃうんですよね。」
という事でした。
色んな考え方があるとは思いますが、それだけ強い絆で結ばれている自分以外の絶対的な味方がいるという事は、幸せなことだとおもいます。
親としても、双子で産んだ以上、娘たちには双子である事が幸せであって欲しいと願ってしまいます。
良きライバルである
双子のデメリットでも触れましたが、常に自分と相手を比較しています。
周りが比較する以前に、自分と相手の優劣に敏感です。
時に、相手が頑張っていることから距離を置いたり、故意に同じ土俵で戦うことを辞めることもあります。
でも、相手が頑張っている姿から影響を受けたり、置いていかれる恐怖から同じ土俵に乗ろうと頑張ったりします。
ただ、お互いを良きライバルとして切磋琢磨する相乗効果は、ある程度成長してから見られるようになりました。
ライバル視して蹴落とすのではなく助け合って引き上げていく関係は、人間的に成長した証にも思えました。
双子の友達は自分の友達
双子の場合1人が仲良くなった友達は、自然に友達になるというメリットがあります。
学校が別々になり友達が別々にできても、会えば直ぐ意気投合するようです。
友達にしてみても双子には関心があるようですし、普段からよく話題にもなるので初めて会う気がしないのかもしれませんね。
自分の人生では出会うことのなかった人と友達になれるなんていいですね。
見た目が可愛い
親からしての双子の最大のメリットは、小さい頃、二人がお揃いの服を着て一緒にいる姿なのではないかと思います。
ベビーカーに乗せて散歩する途中よく声をかけられました。
「あら、双子ちゃん可愛い」と言われるととても心地良かったことをおもいだします。
お出かけ先での双子の可愛さは人目を惹きますし、そんな姿が自慢でもありました。
家にいる時でさえ、可愛い赤ちゃんが二人並んでいる姿はとても愛らしく、そろって成長していく過程での喜びは二倍でした。
これから双子を育てることになった方や今現在双子育児真っ最中の方は、不安や心配ごとを抱えているかもしれません。
でも、安心してください。
双子を授かり育てた経験は喜びの方が大きかったですよ。
何よりも可愛い双子の姿に魅了されること間違いないです。
ここまで双子のメリット、デメリットをつらつらと書いて来ました。
直ぐに役に立つ情報ではなかったかもしれません。
長ーい視点からお届けしました。
それではまた。
See you.
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