元子供英会話講師Keikoです。
「 could は can の過去形」中学ではそう習いますね。
英会話教室で使用していた教材には、
ネイティブ スピーカーが使用する会話表現がたくさん出てきます。
「couldはcanの過去形」としてその会話表現を見ると意味が通じません。
だから生徒さんは、couldの入った英会話表現を見て「⁇」となっていました。
個人的にはcouldをよく使います。
相手に「丁寧な提案」が出来たり「断言」を控えたり、
とても便利だからです。
今回は could の便利さを習得して欲しいとなと考えています。
could を使いこなせるようになれば、レベルアップ間違いないです!
では始めましょう。
Let’s start!
過去形だけではない!【could の意味と使い方】5選
「 could の意味と使い方」を学ぶ前に
先ずは助動詞 can の使い方を復習してみましょう。
can の意味と使い方はOKだよ!という方は、
「could の5つの使い方」までスキップしてね。
- can の使い方の復習
- couldの5つの使い方
の順番で説明していきますね。
canの復習・canは助動詞
助動詞って何?
助動詞とは動詞の前に置かれ「動詞を助ける働き」をする語だよ。使い方を確認してみよう!
canの使い方
can+動詞の原形で「~することができる」
「~が起こる可能性がある」の意味を持ちます。
それでは、例題をみてみましょう。
ex:1
I can speak English.
私は英語を話す事が出来ます。
ex:2
You can use my computer.
私のコンピューターを使っていいですよ。
ex:3
Everyone can make mistakes.
誰もが間違いを起こす可能性があります。
can のイメージは「出来る」「あり得る」と覚えてみて下さいね。
未来形に出来る、あり得る事は will be able to..
未来に「~できるでしょう」と言いたい時
I will can speak English.
と言うことは出来ませんよ。
will も can 同様、助動詞です。
助動詞は2つ並べて使うことは出来ません。
じゃあ、「将来英語が話せるようになるでしょう」って言いたいときは何て言えばいいの?
be able toを使うよ。
I will be able to speak English in the future.
将来英語が話せるようになるでしょう。
I’m sure you‘ll be able to do it!
そうなっているよ。
can の使い方をざっと復習できましたね。
では本題の「could の使い方」を練習してみましょう。
could の5つの使い方
could の使い方を5つ紹介します。
- 控えめな提案
- canよりも可能性を下げる
- 丁寧な依頼
- 現実ではあり得ない仮定
- canの過去形
文章の中にある could を全て過去形と思ってしまうと、
「⁇」となることと思います。
could は確かに「 can の過去形」という役割もありますが、
それ以外の使い方の方が実は多いんです。
使い方を1つずつ確認していきましょう!
控えめな提案 could
「控えめな提案」を例文で見ていきましょう!
ex:1 友達を家に招待する時
You could come to my house if you like.
良かったらうちに来てください。
ex:2 友達が体重が増えたと嘆いていたら
You could go on a diet.
ダイエットしてみたらどうかな。
ex:3 成績が下がったと落ち込んでいたら
We could study together.
一緒に勉強するのはどうかな。
ex:4 朝ごはんいつも食べる時間ないと嘆く友達に
You could get up earlier.
少し早起きしてみたら。
のように、could を使って控えめに提案する事が出来ます。
could の代わりに can も同様な使い方が出来ますが、
could はより控えめになるので、提案しやすく感じます。
相手が断りやすい、軽い提案をしているニュアンスです。
ex:5 お母さんが疲れているようでしたら
We could eat out tonight.
今夜、外食するのはどうかな。
eat out: 外食する
と提案してみるのもよいかもしれませんよ。
can よりも可能性を下げる could
can の意味をもう一度復習してみましょう。
can には、「出来る」「あり得る」というイメージがあると復習しましたね。
could は、あり得るという可能性を少し下げる役割があります。
「あり得る」が「まああり得るかもね、ない可能性のほうが高いけど、、」のような感じです。
現在、未来の可能性で「~かも」を表します。
例題を見て見ましょう。
ex:1 友達がUFOを見た!と騒いでいたら
It could be true.
まあ、あり得るかもね。
ex:2 先生が授業に遅れていたら
We could have a free study period today.
今日、自習かな。
a free study period :自習
It could happen.
あり得るね!
丁寧な依頼には Could you..? を使う
相手に何かをお願いする時、
相手に何かを依頼する時は ”Will you..?”
を使って相手の意志を聞くことが出来ます。
Can you..?も同様に「~出来ますか?」と相手に何かを依頼する時に使います。
より丁寧にお願いする時は、Could you..?を使います。
ex:1
Could you close the door?
ドアを閉めて頂けますか?
ex:2
Could you be quiet for a while?
しばらく静かにして貰えますか?
ex:3
Could you buy me some snacks?
おやつを買って貰えませんか?
ex:4
Could you lend me your notebook?
ノートを貸してくれませんか?
possiblyを使うと更に丁寧な依頼になりますよ。
ex:5
Could you possibly lend me your notebook?
何とかノートを貸して貰えないでしょうか?
could は現実ではあり得ない「仮定」に使う
現実ではあり得ないような出来事を、
あたかも出来るように話す時に could を使います。
例文で見ていきましょう!
ex:1 お腹が空きすぎている時お寿司屋さんで
I’m starving.
I could eat 100 sushi.
お腹すいた。お寿司100個は食べれるよ。
I’m starving (スターヴィング): 腹ぺこ
ex:2 ディズニーランドで、楽しすぎた時
I could stay here forever.
永遠にここに居れる。
can ではなく、could を使うことによって
「あり得ない事を、仮定して話しているんだよ」と相手に気づいてもらえます。
I can eat 100 sushi.
お寿司100個食べれるよ。
のように ”can” を使うと真面目な人はあなたが本当に、
「お寿司を100 個食べる宣言」をしていると思うでしょう。
このようなcouldの使い方を「仮定法」といいます。
If I were a bird I could fly to you.
もし私が鳥なら、貴方のところに飛んでいけるのに。
※高校で「仮定法」という単元で習います。
【I wish】で作る仮定法!I wish I were a bird.
canの過去形・「過去の出来た事」に使えない”could”がある
「 can の過去形は全て could 」ならば、特に難しいことは無いのですが
「過去の出来た」を話す時に、
”could” と ”was able to do”の使い分けが必要になります。
どういう事なのか見て行きましょう!
couldは「昔は~できたけど今は出来ない能力」を話す時に使う。(過去の継続した能力)
could は「昔出来た能力」に使います。
ex:1
Since I lived in France, I could speak French at that time.
フランスに住んでいたので、当時はフランス語が話せました。
※昔の能力
ex:2
I could do a backflip when I was an elementary school student.
小学生の時はバク転できたんだよね。
※昔の能力
backflip:バク転
ex:3
I could do triple unders more than10 times when I was an elementary school student.
小学生の時は三重飛び10回以上出来たんですよ。
※昔の能力
triple unders: 3重飛び
この様に、
過去にはそのような能力があって出来たときに could を使います。
ただし、ネイティブスピーカーは ”could” という音を聞くと、
先ずは「可能性」や「推量」の「~出来る、あり得る」を想像しがちなので、
過去の時制は必ずいれた方がいいでしょう。
ex:
I could play the guitar.
と言った場合、
ギターが弾けるかも、多分弾けるって言ってるのかな?
になりがちでしょう。
I could play the guitar very well 3 years ago.
3年前はギターを上手に弾くことが出来ました。
3年前と言えば過去の話 could という意味で
「弾くことが出来た」って理解してもらえます。
過去に達成した「出来事」には was/were able to. (couldは使えない)
単純に「過去に出来たこと、達成出来た事」には was/were able to do を使います。
「継続した過去の能力」に使用する could は使いません。
ex:1 英検合格に向け沢山勉強して見事合格出来た
I was able to pass the EIKEN Grade-3.
英検3級に合格できました。
何とか頑張って達成した時は、was/were able to doを使います。
ex:2 マラソン大会で優勝した
I was able to win the marathon race.
マラソンレースで優勝しました。
ex:3 無事に帰宅
I was able to come back home.
家に帰ることが出来たよ‼
一度青空の彼方に飛んで行ってしまったことがあったんです。(( ´∀` )
※was/were able to を使わずに単純に過去形の本動詞を使うことが多い
- I passed the EIKEN Grade-3.
- I won the marathon race.
「過去に~出来なかった」には couldn’t
「~出来なかった事」を話す時は全て couldn’t が使えます。
出来なかった事を話してみましょう。
ex:1
I couldn’t eat breakfast this morning.
今朝は朝ごはんを食べれませんでした。
ex:2
I couldn’t finish my homework yesterday.
昨日宿題を終える事が出来ませんでした。
ex:3
I couldn’t go on a trip to Vietnam last year.
去年ベトナム旅行に行く事ができませんでした。
出来なかったことは couldn’t を使えばOKです。
ではまとめ。
couldの5つの使い方まとめ
- 控えめな提案
- canよりも可能性を下げる
- 丁寧な依頼
- 現実ではあり得ない仮定
- canの過去形
ex:1
You could go on a diet.
ダイエットしてみたらどうかな
ex:2
It could be true.
それは本当かもしれないね。
ex:3
Could you lend me your notebook?
ノートを貸してくれませんか?
ex:4
I could eat 100 sushi.
お寿司100個は食べれるよ。
ex:5
I could do a backflip when I was an elementary school student.
小学生の時はバク転できたんだよね。
「 could の5つの使い方」を確認してみました。
どうでしたか?
難しく感じたかも知れませんが使っていくうちに必ず習得出来ます。
先ずは「控えめな提案」をしてみることから始めてみてくださいね。
You could study English every day.
毎日英語を勉強してみるのはどうかな?
助動詞・英語【総まとめ】中学生を対象に解説!高校生は使いこなそう!
それではまた。
See you.
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