先生、知覚動詞は「動詞の原形」をとるって習ったのに、
原形だけじゃなくて「動詞-ing」 や「動詞-ed」とかもあって、
混乱してきたよ。
違いを教えて。
そもそも、知覚動詞って何?
知覚動詞とは、
「5感」を通して得る情報を話す時に使う動詞のことだよ。
例えば[see, hear, feel, ]などを知覚動詞と呼びます。
知覚動詞は原形だけじゃなくて、
現在分詞[-ing] 過去分詞[-ed] を取るよ!
詳しく説明していくね。
Let’s start!
知覚動詞のもやもやを解消!原形不定詞から文型までを徹底解説!
先ずは、
よく使われる知覚動詞を紹介します。
- see, watch, look at, observe, notice.
- hear, listen to.
- smell
- feel
- taste etc..
※tasteは感覚を通じて何かを知覚する動作なので、文脈によっては知覚動詞とみなされないこともある。
- S+V+O+原形不定詞
- S+V+O+現在分詞
- S+V+O+過去分詞
の形を取ります。
僕は父がリラックスするのを感じました。
I felt my father relax.
feel-felt
僕は飛行機が離陸しているのを見た。
I saw an airplane taking off.
see-saw
※飛行機が「離陸して飛んでいく過程」を見たことを強調しています。
僕は私たちの便名が呼ばれたのを聞いた。
I heard our flight number called.
hear-heard
ルールを細かく見ていきましょう!
原形不定詞(動詞の原形)とは?
原形不定詞って何?
原形不定詞とは、
- toが省略された不定詞(infinitive)
- 動詞の原形と呼ばれる (base form)
動詞の原形とは、現在形ではなく、
動詞の「基本の形」のことです。
動詞の変化表の最初に書かれている動詞の形です。
[play-played-played]
[be-was/were-been]
原形不定詞はいつ使われる?
この際、原形不定詞をもう少し深堀しとくね!
原形不定詞が何処で使われるのか確認してみて下さい。
- 助動詞の後に使われる [ It will be sunny tomorrow. ][ He can play the piano. ]
- 使役動詞+O+原形不定詞 [ She made me study. ]
- 知覚動詞+O+原形不定詞 [ I heard her shout. ]
- help+(人)+原形不定詞 (to不定詞)[I will help you (to) carry these bags.]
助動詞の後は「原形不定詞」なんだね。
動詞は主語によって形を変えるでしょ。[He plays..]
助動詞の後は原形不定詞だから、主語がHeでも、
playのままなんだ。
原形不定詞が分かったところで、
本題の知覚動詞の文法事項から解説させてね。
知覚動詞の文法事項を解説
知覚動詞 [see, hear, feel, etc..]を使う時の
文法のルールを説明していくね!
知覚動詞の文型 は S V O C
知覚動詞の文型
S(主語)+V(知覚動詞)+O(目的語)+C (補語)
- O (目的語): 人(物)など知覚される対象
- C(補語・追加情報): 原形不定詞 / 現在分詞 / 過去分詞を取る
※補語(C)とは?
- 名詞を説明する働き
- O=C
ex:
僕は昨日、白い鳥が通りを横切るのを見ました。
I saw a white bird cross the street yesterday.
- a white bird:目的語(名詞)
- cross the street:補語(名詞 a white bird を説明)
目的語 [a white bird] が、
「意味上の主語」となる構文です。
知覚動詞を使った例文をもう少し見ていきましょう!
知覚動詞+O+原形不定詞 (do) の例文
知覚動詞+O +原形不定詞の形で、
「Oが~するのを知覚する」という意味を表します。
このパターンを取る動詞
- see, watch, look at, observe, notice.
- hear, listen to.
- feel..
ex: hear
茂みの何処かで子猫が泣くのを聞いたよ。
I heard a kitten cry somewhere in the bush.
- hear-heard: ~を聞く- 聞いた(聞こえてきた)
- bush:茂み
ex: notice
私は彼女が家に帰るのに気がつかなかったよ。
I didn’t notice her leave for home.
- notice:~に気づく
知覚動詞+O+現在分詞 (doing) の例文
知覚動詞+O+現在分詞で、
- 「Oが~しているのを知覚する」という意味を表す
- Oと現在分詞は能動の関係
※「~しているといった動作を知覚している(た)ことを強調しています。
このパターンを取る動詞
- see, watch, look at, observe, notice.
- hear, listen to.
- smell
- feel..
ex: smell
何かが焦げた匂いがする。
I smell something burning.
- smell: ~のにおいがする
ex: listen to
今朝、公園でセミが鳴いているのを聞いたよ。
I listened to cicadas singing in the park this morning.
- listen to: ~を(耳を傾けて)聞く
- cicada: セミ
知覚動詞+O+過去分詞 (done) の例文
知覚動詞+O+過去分詞で、
- 「Oが~されるのを知覚する」という意味を表す
- Oと過去分詞は受動の関係
このパターンを取る動詞
- see, hear, feel..
ex: see
私は彼女がイライラしているのを見たよ。
I saw her frustrated.
- frustrated: イライラさせられる
ex: hear
僕たちの計画が承認されたって聞いたよ。
I heard our plan approved.
- approve: 承認する
原形不定詞と現在分詞の違い
原形不定詞 [do] と現在分詞 [doing] の違いについて
説明させてね!
<原形不定詞>を取る場合
- 動作を初めから終わりまで全て知覚するという意味がある
- よって、jump, leave, touch, get on, kick, hit,など瞬間的な動作に使われることが多い
- 初めから最後まで知覚することが難しい動詞(ex:smell) は原形不定詞を取らない
<現在分詞>を取る場合
- 動作の一部を知覚するという意味がある
- 繰り返し行われている動作を知覚するという意味がある
<比較>
僕は妹(姉)が主役を演じるのをみた。
I saw my sister play the leading role.
※彼女が役を演じたという事実に焦点があたっている
僕は妹(姉)が主役を演じているのをみた。
I saw my sister playing the leading role.
※彼女が役を演じる様子やプロセスに焦点があたっている
電話が鳴るのが聞こえた?
Did you hear the phone ring?
電話が鳴っているのが聞こえなかったの?
Didn’t you hear the phone ringing?
※繰り返し何度も鳴っていた
知覚動詞の受動態
ついでなので、
知覚動詞の受動態も学んでみましょう。
補語が<原形不定詞>の場合 ex:
妹 (姉) は主役を演じるの見られました。
My sister was seen to play the leading role.
※原形不定詞がto不定詞になる
補語が<現在分詞>の場合 ex:
妹(姉)は主役を演じているのを見られました。
My sister was seen playing the leading role.
※現在分詞はそのまま
【知覚動詞】まとめ
知覚動詞をまとめますね。
- 知覚動詞とは、知覚・感覚を表す動詞
- 文型はSVOC (第5文型)
- SVO +原形不定詞 / 現在分詞 / 過去分詞の形
- SVO+原形不定詞は「Oが~するのを…する」動作を一部始終知覚
- SVO+現在分詞は「Oが~しているのを…する」動作の一部を知覚、繰り返し知覚
- Oと現在分詞は能動の関係
- 過去分詞は「Oが~されるのを…する」
- Oと過去分詞は受動の関係
- 原形不定詞を取る文章が受動態になるとto不定詞に代わる
<原形不定詞>を取る知覚動詞
- see, watch, look at, observe, notice.
- hear, listen to.
- feel..
<現在分詞>を取る知覚動詞
- see, watch, look at, observe, notice.
- hear, listen to.
- smell
- feel..
<過去分詞>を取る知覚動詞
- see, hear, feel..
僕は父がリラックスするのを感じました。
I felt my father relax.
僕は飛行機が離陸しているのを見た。
I saw an airplane taking off.
僕は私たちの便名が呼ばれるのを聞いた。
I heard our flight number called.
これで終了です!
どうでしたか?
【分詞とは?】をすっきりさせよう!現在分詞、 過去分詞の存在は?
学校でたくさん話してね。
それではまた。
See you.
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