元子供英会話講師Keikoです。
使役動詞を学んでいると、
- 使役動詞+目的語+原形不定詞(do)
- 使役動詞+目的語+現在分詞(doing)
- 使役動詞+目的語+過去分詞(done)
のパターンが出てくるので混乱しませんか?
使役動詞 (make, have, let) のあとは原形じゃないの?
My mother makes me clean my room.
お母さんは僕に僕の部屋を掃除させる。
Let me help.
手伝わせて。
のように。
I couldn’t make myself understood in English.
英語が通じなかったっていう例文だけど、
makeの後、過去の形だよ!なんで?
という生徒さんの声が聞こえてきそうです。
今回は使役動詞を使いこなすことが出来るよう、
先ずは「使役動詞の使い分け」を学んでいきましょう!
使役動詞のそれぞれの意味や特徴をしっかりと学べば簡単に使いこなす事が出来るようになりますので、先ずは学習から始めましょう。
Let’s start!
使役動詞を使い分けよう!使役動詞+現在、過去分詞のルールを解説!
使役動詞 make, let, have, getは大まかに「~させる」という意味を持っていますが、それぞれに違ったニュアンスがあります。
先ずは使役動詞の持つ意味を1つづつ確認していきましょう!
使役動詞make
使役動詞 make には人や物(目的語)に「強制的に何かをさせる」
という意味をもっています。
make+人/物+do(原形不定詞)の形を見て行きましょう!
ex:
My sister made me cook her breakfast.
姉は僕に姉の朝食を作らせました。
強制
My mother makes me study for 2hours every day.
お母さんは毎日僕に2時間勉強させるんだよね。
強制
My mother made me clean my room.
お母さんは僕に部屋を掃除させました。
The story made me cry.
その話で泣いちゃいました。
主語が物になると、強制的にという意味にならない場合もあります!
make+O(人、物)+C(形容詞)という文型で
The story makes me happy.
「その話は、私を幸せにさせる」のように、Oをある状態にさせるという使い方のmakeもありますが、文型は違います。
make+O+原形不定詞(do)の使い方を確認しました。
次はlet+O+doを見て行きましょう!
使役動詞 let
使役動詞 let には、人や物(目的語)に「~する事を許可する」
という意味を持っています。
let+人/物+(do)原形不定詞の形を見て行きましょう!
ex:
許可
Let’s go to Disneyland.
ディズニーランド行こうよ。
許可
My mother won’t let me go.
お母さんが行かせてくれないよ。
許可
I’ll let you go after you finish
this English workbook.
この英語の問題集終わったら行かせてあげますよ。
補足ですが、Let’s goは、Let us goで使役動詞のLetなんですよ!
許可
Let me introduce myself.
自己紹介させて下さい。
皆の前で自己紹介をする時のお決まりのフレーズですので、覚えておくといいですね。
let+O+原形不定詞(do)の使い方を確認しました。
次はhave+O+doを確認していきましょう!
使役動詞 have
使役動詞のhaveは「人が当然すべきである事をさせる、~してもらうと」いう意味を持っています。
have+人+(do)原形不定詞を確認していきますね。
ex:
I have my mother make my box lunch.
お母さんにお弁当を作ってもらいます。
I had the veterinarian look at my tummy.
獣医さんにお腹を診てもらいました。
I have my students review the lessons every time.
私は生徒に毎回レッスンの復習をさせます。
makeのような強制的なイメージというよりは、「~してもらうという」という意味になります。
次は似たような意味で使われるgetについて見て行きましょう!
使役動詞 get
使役動詞の get は相手にお願いをして、何かをしてもらう時に使います。
get+人/物+to+do(to不定詞)の形をとります。
getの後は to 不定詞が続くことをしっかり覚えておいて下さいね。
では例文です。
ex:
I got my elder sister to teach me math.
姉に頼んで数学を教えて貰いました。
I got my mother to make my box lunch.
お母さんに頼んでお弁当作ってもらいました。
I have my mother make my box lunch.
お母さんにお弁当を作ってもらいます。
- haveを使用したお弁当は、毎日当然のように作ってくれている
- getの場合は特別な場合で、頼んで作ってもらう
以上、使役動詞 make, let, have, get +O(人/物)+原形不定詞(動詞の原形)
を振り返り学習しました。
ここからが本番‼
使役動詞のルールを確認していきましょう!
keep up!
使役動詞がとる形
do | to do | done | doing | |
make | 〇 | ✖ | 〇 | ✖ |
have | 〇 | ✖ | 〇 | 〇 |
get | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
let | 〇 | ✖ | ✖ | ✖ |
使役動詞のmake, have, get の後は原形のみではなく、
この表で確認出来るように現在分詞(doing)
過去分詞(done)を取ることができます。
現在分詞、過去分詞って何?
現在分詞、過去分詞は動詞が形を変えた物です。
形容詞の役割をすることが出来、前にあるO(人/物)を後ろから説明しています。
よって、Oとの関係が能動的なら、現在分詞(doing)
受動的なら、過去分詞(done)の形をとります。
【分詞って何?】をすっきりさせよう!現在分詞、 過去分詞の存在は?
使役動詞makeがとる形
do | to do | done | doing | |
make | 〇 | ✖ | 〇 | ✖ |
make+O+doは既に確認したので、
make+O+doneの形を見てみましょう!
「Oを~させるようにする」という意味です。
ex:
過去分詞
I couldn’t make myself understood in English.
自分の英語を理解してもらえませんでした。
Oと分詞の関係を見てください。
私自身は理解されるという受動的な立場なので、過去分詞をとります。
過去分詞
I couldn’t make myself heard above the noise.
雑音で私の言うことを聞き取ってもらえませんでした。
私は私自身(の声)は聞かれるという受動的な意味を持つので、過去分詞をとります。
※make+O+doneの形は限られているので、この例文は覚えておきましょう。
最後にhave(get)+O+現在分詞(doing)と、
(done)過去分詞の使い方を確認して終了です。
もうひと踏ん張りです‼
使役動詞have(get)がとる形
do | to do | done | doing | |
have | 〇 | ✖ | 〇 | 〇 |
get | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
原形不定詞、to不定詞はすでに確認しましたので、
現在分詞(doing)、過去分詞(done)の使い方を見て行きましょう!
have(get)+O+現在分詞の形から。
Here we go!
have/get+O+現在分詞(doing)
現在分詞なので「Oとの関係」は能動的です。
「Oを~させる、させておく」という意味を持ちます。
ある程度一定の時間継続しているイメージになります。
ex:
現在分詞
I had (got) my friend waiting in the rain for 15minutes.
僕は友達に雨の中15分待っててもらいました。
友達が雨の中一定時間待っているので現在分詞(doing)をとります。
※have my friend waitとの違いは一定の時間の継続があるかないかです。
現在分詞
I had (got) my students reading English books.
私は生徒に英語の本を読んでもらいました。
生徒が読んでいるので現在分詞(doing)をとります。
現在分詞
I have (get) my owner taking care of me.
飼い主にずっとお世話させています。
飼い主がお世話しているので現在分詞です。
現在分詞
I’ll have it waiting for you.
それをあなたの為に待たせておくね。
itに人/物を入れて自由に文章を作ってみてくださいね。
次は過去分詞の使い方です。
have/get+O+過去分詞(done)
過去分詞なので、Oとの関係は受動的です。
「Oを~してもらう/される」という意味を持ちます。
ex:
過去分詞
I had (got) my hair cut.
髪を切って貰いました。
cutは原形も過去形も過去分詞もcut-cut-cutなのでわかりずらい例文ですね。
髪の毛は切られるので過去分詞のcutを使用しています。
過去分詞
I had (got) my watch repaired.
時計を修理して貰いました。
時計は修理されるので受動の関係の為repairedとなります。
I had (got) my bicycle stolen.
自転車を盗まれました。
同じ文型でも、この場合は「Oを~される」と言う被害を意味します。
どうでしたか?
使役動詞の後は目的語+原形と覚えてしまうと、遭遇した文章に戸惑います。
使役動詞の have, get は、
現在分詞、過去分詞も取るよ!
表をもう一度確認しましょう。
do | to do | done | doing | |
make | 〇 | ✖ | 〇 | ✖ |
have | 〇 | ✖ | 〇 | 〇 |
get | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
let | 〇 | ✖ | ✖ | ✖ |
使役動詞使い分けのまとめ
強制
My mother makes me study for 2hours every day.
お母さんは毎日僕に2時間勉強させます。
許可
Let me introduce myself.
自己紹介をさせて下さい。
have
I have my mother make my box lunch.
お母さんにお弁当を作ってもらいます。
get
I got my elder sister to teach me math.
姉に頼んで数学を教えてもらいました。
過去分詞(done)
I couldn’t make myself understood in English.
自分の英語を理解してもらえませんでした。
have(get)
現在分詞
(doing)
I had (got) my friend waiting for 15minutes in the rain.
僕は友達に雨の中15分待っててもらいました。
have(get)
過去分詞(done)
I had (got) my watch repaired.
時計を修理して貰いました。
はい、これで終了です。
長いLessonになってしまいました。
何度も繰り返し参加してくださいね。
段々とクリアになっていくはずです。
ありがとうございました。
こちらの記事も参照して下さい。
使役動詞haveを使って【誰かに~してもらう】の言い方をマスターしよう!
それではまた。
See you.
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